ボカロ界を引っ張ってきた
人気ボカロPの今までとこれから

2000年から開発が始まり2004年に発表・発売されたボーカロイド。そんなボーカロイドを輝かせ、その名を世に広めた立役者はボカロ曲の作曲家であるボカロPたちです。彼らの歴史と活躍、そしてこれからについて、解説していきます。

ボカロとボカロPの違い

ボカロとはボーカロイドそのものの略称です。ボーカロイドは、音声合成ソフトのことで、人間の肉声を録音したデータを組み合わせることで、メロディーと歌詞を打ち込めば自動で歌ってくれるというものです。そして、このボーカロイドの楽曲を作成する人を「ボカロP」といいます。ボカロは人ではなくソフトのことを指し、ボカロPは人のことを指す言葉です。

ボカロPの歴史と人気ボカロPの変遷

ボカロPはどのように誕生したのか、そしてボカロが誕生してから20年余りの歴史の中で活躍してきたボカロPたちについて、見ていきましょう。

ボカロPの誕生

「ボカロP」という言葉は、2007年に初音ミクが発売されたころ、当時ボカロを用いた楽曲が多く投稿されていた「ニコニコ動画」内で誕生しました。ちょうど同じ頃、ニコニコ動画内では「アイドルマスターシリーズ」というゲームが流行していました。アイドルを育てるゲームの特性上プレイヤーのことをプロデューサーに見立てて「〇〇P」と呼んでおり、この影響を受けてボーカロイドの楽曲制作者を「ボカロP」と呼ぶようになりました。

ボカロPたちは自分たちのユーザーネームを「〇〇P」と名乗ることもあり、この名称は広まっていきます。なお、アイドルマスターシリーズとは異なり、ボカロPはボーカロイドをプロデュースするわけではありません。ただ、自分が制作した楽曲をボーカロイドに歌わせて人気を獲得していくという意味ではプロデューサーのような役割を担っていたと言えるでしょう。

ボカロで遊ぶ時代

ボカロPという呼称が誕生したばかりの2007年頃から2011年頃までは、ボカロPたちは「ボカロで遊ぶ」ことをメインとして活動していたと言われています。まだボカロ市場が大きくなる前段階で、純粋にボカロを使って自分の作った曲を歌わせることを楽しみ、それを視聴者と共有することで楽しんでいた時代です。


この時代を代表するボカロP

千本桜の大ヒットで認知度が一気に広がる

2011年、ボカロ界に激震が走ります。それが初音ミクによる「千本桜」の大流行です。

千本桜は『黒うさP』というボカロPが制作した楽曲で、当時爆発的にヒットしました。これにより初音ミクの認知度も上がり、「ボカロ」という言葉が広く知られるようになったのです。ご存じの通り、かの演歌界の大御所である小林幸子さんを始めとする有名アーティストが次々にカバーし、ボカロに造詣のない人でも「千本桜」と聞けば「ああ」と分かるほどに名を馳せました。

この頃には、ボカロはさまざまなメディアとミックスされて広がっていきます。ボカロ曲の小説化や漫画化、映画化などが流行し、ボカロPが作り上げた世界観にファンが没入することで、市場規模も拡大していきます。

この時代を代表するボカロP

仕事・プロとして認められるように

2011年の千本桜ヒットから5年ほど経つと、ボカロ市場は更なる広がりを見せ、2017年には100億円規模の巨大マーケットに成長します。そんな中で、「ボカロP」を本業として活躍する人々が台頭してきます。


また、ボカロPとして名を馳せたハチさんは米津玄師として、n-bunaさんはヨルシカのコンポーザーとして、一流アーティストとしての道を歩み始めます。


専業ボカロPとしても仕事として成り立つようになり、ボカロPから新たな世界へと歩みを進めることもできるようになり、ボカロPはひとつの「職業」として市民権を得るに至りました。


この時代を代表するボカロP

ボカロPのこれから

ボカロPのこれからを考えると、時代は「セルフプロデュース」に突入していると言えます。SNSが発達し一般に普及したことにより、多くのユーザーの間で話題となる、いわゆる「バズる」という状況を作り出せれば、コネが無くても一気に知名度が上がる仕組みが出来上がりました。

これからのボカロPは、いかに「バズらせる」かという点に重きを置いて、自身をプロデュースすることが求められるでしょう。ボカロPの「P」は、ボーカロイドのプロデューサーではなく、自分自身のプロデューサーを意味するようになってきているのです。

好きなことを仕事にし、稼いでいけるようになった時代だからこそ、制作した楽曲の投稿先や、動画の印象を左右する絵師、そして時には歌い手との繋がりも大切にしながら成功を目指していくのが賢い道の歩み方といえます。

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今回はボカロPの歴史と、時代別に活躍したボカロPたちについて紹介してきました。これからのボカロPはセルフプロデュースが重要と述べましたが、具体的にどのような方法で自身を売り出していくかといった点は独学では難しい部分があります。

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